在職老齢年金
こんにちは。
今回は「在職老齢年金」についてです。
多く給料をもらうと年金が減額になる?
給料を多くもらうと年金が減っちゃうってききました
在職老齢年金じゃな
「年金をもらいながら働いて、あんまり給与が高いと年金の一部または全部が減額される」という話を聞いたことはありませんか?
それは「在職老齢年金」です。
そんな制度があるんですね
まだ現役の人がもらえる給与、リタイアした人への年金、相反しているじゃろう?
老齢厚生年金を受け取ることのできる人が厚生年金保険の被保険者として加入している形で働いていると、年金と給与の合計額によって年金額を調整されてしまうのです。
2022年3月まで 60歳~64歳の人・・・28万円に注意
・年金月額と給与月額とを合計して28万円以下であれば年金は全部受け取れます。
・年金月額と給与月額とを合計して28万円を超えると一定の計算式に基づいて年金が減額されます。
・60歳以降給料がダウンして雇用保険から「高年齢雇用継続基本給付金」を受け取っている場合は年金がさらに調整されるケースがあります。
2022年4月以降は47万円に引きあがります。
2022年4月以降 60歳~64歳の人・・・47万円に注意
・年金月額と給与月額との合計額が47万円以下であれば年金は全部受け取れます。
・年金月額と給与月額との合計額が47万円を超えると、一定の計算式に基づいて年金が減額されます。
65歳~69歳の人・・・47万円に注意
・年金月額と給与月額との合計額が47万円以下であれば年金は全部受け取れます。
・年金月額と給与月額との合計額が47万円を超えると、一定の計算式に基づいて年金が減額されます。
70歳以上の人・・・47万円に注意
70歳以上の方も60歳代後半の場合と全く同じしくみで年金が調整されます。
・年金月額と給与月額との合計額が47万円以下であれば年金は全部受け取れます。
・年金月額と給与月額との合計額が47万円を超えると、一定の計算式に基づいて年金が減額されます。
70歳になると厚生年金の被保険者にはなれません。厚生年金保険料はもう支払わなくてもよいことになりますが、受け取る年金額は給与と年金額に応じて70歳以降も調整されます。
厚生年金に加入しなければ減額されない
働いても年金が減るのはなんかいやだなあ・・・
厚生年金の被保険者にならずに働けば減額されないぞ
在職老齢年金はあくまで厚生年金保険の被保険者として働いた場合です。
パートタイマ―や個人事業主のように厚生年金の被保険者とならずに働く場合には年金の減額にはなりません。
基礎年金は減額されない
あ、そうなんですか
そうじゃ、基礎年金は減額されないぞ
60歳以降の働き方の選択肢によって手取り額に影響がでてしまいます。
効果的な働き方を専門家に相談してみましょう。