老後資金づくり:インフレリスクに備えた保険

 

こんにちは。
今回はインフレリスクに備えた保険についてです。

 

弟子

インフレに備えた保険・・・?

師匠

保険は本来インフレに弱いんじゃ

 

生命保険の中には終身保険や個人年金保険など、貯蓄機能のある商品があります。

貯蓄に比べて長期的に貯蓄より利回りもよく、受取時に一時所得扱いになるなど税金面でメリットもあります。

ただ、保険はインフレリスクがあります。

 

保険は基本的にインフレに弱い

弟子

え・・・と、どういうことですか?

師匠

保険は契約時に金額が決まるじゃろ

 

生命保険は契約時に保険金額に対する保険料が決まります。
保険料は契約時の予定利率などをもとに決められています。
つまり契約時の金利で決まる固定金利と同じことになります。

しかも生命保険は長期にわたる契約なので長期固定金利商品と同じです。

 

弟子

今は、あんまり加入するにはいい時期じゃないんですね?

師匠

貯蓄性商品にとってはいい時期ではないな

 

今は金利が低い状況で推移してきています。
将来物価が上昇し、物価上昇率が金利より上回ってしまうと、
実質お金の価値を減らしてしまう・・・これがインフレリスクです。

弟子

インフレリスク・・・なんでしたっけ?

師匠

物価上昇率に負けるとお金の価値が下がってしまうんじゃ

 

100万円の商品を買うのに今は100万円のお金を出せば買えますが、
もっと後に買おうと思っていたら、物価が2%上昇してしまった・・・
その商品は102万円になっています。
金利0.1%で増やしていたとしても1000円しか増えなければ・・・
100万1000円では102万円の商品を買うことはできません。
お金を増やしていたつもりが購買力を下げ実質価値を下げてしまった・・・ということになります。

物価は需要と供給で動きます。
みんながモノやサービスをほしがって需要に対して供給できるものが少ないと物価はあがります。

日本では食料や原料、原油などは輸入にたよっています。
新興国の需要の延びになどにより世界の需要と供給のバランスによって資源価格が高騰し、
輸入品が高くなってしまうと、私たちの身近なものの価格も左右されてしまいます。

また円安で輸入品があがると原材料コストがあがって製品価格も高くなります。
国内で生活していても世界の経済状況の影響にさらされながら生きているのです。

 

インフレに強い保険

弟子

インフレに強い保険ってどんなものですか?

師匠

たとえば外貨建ての保険じゃ

円安で物価があがることによるインフレリスクに対応するには、
円安になったほうが恩恵を受けられる商品を利用するといいでしょう。

保険商品には外貨建ての保険もあります。
外貨建ての保険は円安になるほど為替差益が生まれます。
また株式や債券や外貨建て商品などで運用する変額保険もあります。
金利が将来上昇したときに積立利率もあがる利率変動型の保険もあります。

保険商品に貯蓄機能を期待するなら、インフレにも対応できる保険商品も選択肢にいれておくといいでしょう。

 

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感想をいただいた方に「老後資金づくりのポイント(PDF)」をお渡しします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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