トンチン保険で老後に備える
こんにちは。
今回はトンチン保険についてです。
弟子
トンチン保険?
師匠
うむ。まず、しくみから考えてみよう
死亡率が下がると死亡保険の保険料が安くなる
保険の保険料は各社で違いますが、各社が基礎率を基に決めています。
基礎率のうちのひとつが「予定死亡率」です。
生命保険会社は万一の際に確実に保険金を支払えるよう、お金を積み立てています。
死亡率が下がると保険会社も積み立てておくべき金額(「責任準備金」)が少なくて済みます。
その分、生命保険会社は保険料の引き下げが可能になります。
予定死亡率が下がれば、死亡保険の保険料は下がるしくみです。
長生きする時代に
一方、死亡率が下がると、長生きするほど支払いリスクの高まる保険の保険料は高くなります。
たとえば医療保険や年金保険の保険料は上がるしくみです。
死亡率が下がっている
最近では死亡率が下がっているために、医療保険や年金保険の保険料が上がってきています。
それだけ長生きのリスクが高まってきているということです。
トンチン保険
「トンチン保険」ってきいたことはありますか?
最近新聞で見たことあるとか、ニュースで聞いたことがあるという人もいるかもしれません。
「トンチン」は17世紀イタリア人銀行家ロレンツオ・トンティ氏が考案した制度からその名前がとられています。
死亡保障を抑え、その分生きている加入者には大きな金額が受け取れる保険のしくみです。
人生100年時代と言われ、このトンチン保険が脚光を浴びています。
「トンチン」・・・変な名前ですが、長生きリスクに備えたしくみのことなのです。
※感想をお寄せください。
感想をいただいた方に「老後資金づくりのポイント(PDF)」をお渡しします。
No Comments