世帯分離

こんにちは。

世帯分離についてです。

あくまで住民票のはなし

弟子
世帯分離ってよくききますがなんですか?
師匠
住民票の世帯を分けることじゃよ

「世帯分離」とは住民票に一つの世帯として登録されている世帯を複数に分けることです。

弟子
戸籍に影響しますか?
師匠
戸籍はなんにも変わらんぞ
弟子
じゃあ、世帯分離して縁が切れるわけではないんですね?
師匠
そうじゃ、あくまで住民票のはなしじゃ

居住と家計をともにしているか

弟子
世帯ってどういうことですか?
師匠
居住と生計をともにしているということじゃ

住民票上の世帯は、居住と生計をともにしている単位(まとまり)を表します。

弟子
あー、なるほど。居住は一緒でも生計が別だったら?
師匠
それじゃ、世帯分離できるんじゃ

世帯分離はあくまでも生計を別々にしているということがポイントです。

同居している親子や夫婦でもそれぞれに収入があり生計が別なら世帯分離はできるということです。

 

世帯分離のメリット

弟子
世帯分離ってなにがいいんですか?
師匠
保険料や介護費用などを安くできる場合があるんじゃよ

保険料や介護費用は「利用者本人の所得によって決める場合」と「世帯の所得によって決まる場合」と2種類のパターンがあります。

弟子
世帯の所得を合算しないほうが安くなる場合があるんですね?
師匠
そうじゃ

負担が下がる場合があるのは以下のケースです。

世帯の所得で保険料を計算する介護保険料、国民健康保険料、後期高齢者医療保険料は安くなる可能性があります。

また介護費用には自己負担の上限額がありますが、これも世帯所得でみるので、上限額が下がる可能性があります。

介護施設の住居費用や入院時の食費代も世帯所得でみるので安くなる可能性があります。

世帯分離のデメリット

弟子
それなら絶対やったほうがいいですね?
師匠
デメリットもあるぞ

かえって負担が増える場合もあります。

弟子
え?そうなんですか?
師匠
たとえば国民健康保険料じゃ

国民健康保険料は上限額が定められています。

世帯分離してもどちらも高所得だと、1世帯にしておいたら1世帯だけが上限額を納めればよかったのに、2世帯どちらも上限額を納めることになってしまいます。

弟子
なるほど・・・
師匠
世帯合算しないデメリットはまだあるぞ

高額療養費や高額介護サービス費には「世帯合算」という特例があります。

1ケ月の自己負担額の上限を超えた人が家族の中に複数いる場合はかかった費用を合計して申請できることになっています。

世帯分離すると世帯合算できる人が少なくなります。

 

市区町村で申請する

弟子
どうやって世帯分離するんですか?
師匠
市区町村に申請するんじゃ

申請住所地の市区町村になります。

収入状況の確認や受理については市区町村ごとになります。

弟子
知り合いが受理されなかったってきいたことがあるんですが・・・
師匠
うむ、そういうこともあるぞ

保険料などが安くなるからという理由だけで世帯分離を希望すると、申請が受理されないこともあります。

実際に家計が一緒であれば不正とみなされてしまいますので注意しましょう。

 

 

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