公的年金は厳しくなる

こんにちは。

今回は公的年金についてです。

弟子

公的年金ってこの先大丈夫なんでしょうか?

師匠

5年に1度財政検証しておる

 

ニュース等でいつも話題になる公的年金・・・。
私たちの老後・・・どんな時代になっているのでしょう?

財政検証は5年に1度

弟子

財政検証・・・?

師匠

年金財政をチェックして公表しているんじゃ

 

2014年は5年に1度の「財政検証」の年でした。
「財政検証」とは国民年金や厚生年金など公的年金の財政の長期見通しを明らかにするものです。

 

所得代替率をチェック

弟子

所得代替率ってなんですか?

師匠

年金の給付水準じゃ

 

2004年の年金改革で、公的年金は所得代替率(現役世代の手取り平均収入に対する年金の給付水準)を今後約100年間にわたって50%以上に維持するとしました。
現役世代の手取り平均収入は、夫が40年間平均的な賃金をもらうサラリーマンで妻が40年間専業主婦だった場合を想定し、手取り収入月額約35万円を標準モデルとしています。

現在の所得代替率はこの約62%(年金月額約22万円)となっています。

 

ケースごとのシミュレーション

2014年の財政検証では、今後経済成長が見込まれれば、30年後の公的年金の給付水準は所得代替率50%を維持できるということになりました。

弟子

経済成長が見込まれると、ですか

師匠

そうじゃ、ケースごとにシミュレーションがあるぞ

つまり経済が高成長を遂げると仮定しても、現在約62%の所得代替率が50%程度に下がる予測です。
もしも経済が低成長だったと仮定したケースでは、所得代替率は35~45%程度まで下がる予測です。
どちらにしても将来的に公的年金の給付水準は引き下げられる予測となっています。

仮に所得代替率が51%とすると現在の月額約22万円から月額約18万円となります。月額約4万円も受取額が少なくなるということなのです。

弟子

経済成長が見込まれるとしても年金が少なくなるんですか

師匠

そうじゃ

 

マクロ経済スライド

実際に2015年4月から年金の給付水準を毎年少しずつ下げていく「マクロ経済スライド」が実施されます。

弟子

マクロ経済スライド?

師匠

年金額の伸びびが抑制されるんじゃ

年金額は毎年4月に物価や賃金の動向に応じて見直されますが財源を長期的に運営できるよう「マクロ経済スライド」で自動調整されるのです。

平成26年は物価が上昇してきましたが、「マクロ経済スライド」により年金額の増加は抑制されます。
モノやサービスの価格が上昇しているのに収入はあまり増えないということです。

 

弟子

はあ・・・厳しそうですね・・・

師匠

早いうちから準備しないといかんぞ

 

これからは自助努力での積立てや定年退職後の就労収入といった老後の所得全体を考えることがますます必要になってくるといえます。

将来を見据えて早めに備えていくことが重要ですね。

 

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感想をいただいた方に「老後資金づくりのポイント(PDF)」をお渡しします。

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