地震保険料の改定
こんにちは。
今回は地震保険料についてです。
2017年の1月から地震保険で大きく2つの改定がありました。
地震保険料の改定
2017年1月から地震保険料の改定がありました。
地震保険って損害保険会社によって違う?
地震保険はどこの保険会社から入っても同じなんじゃ
保険料の改定率は都道府県や建物の構造により異なります。
改定により多くの都道府県で地震保険料が上がりました。
10年の保険期間で加入しているとどうなりますか?
更新時に新保険料になるぞ
改定後の保険料が適用されるのは2017年1月1日以降に新たに契約期間が始まる地震保険からです。
既に地震保険に加入している場合は、現在の契約期間が終わって、自動継続をするときに改定後の保険料が適用されます。
地震保険料(年間)
どれくらいなんですか?
まとめてみようかの
地震保険金額1,000万円あたり(割引なしの場合)
都道府県 | イ構造 | ロ構造 | ||
保険料 | 改定率 | 保険料 | 改定率 | |
埼玉県 | 15,600円 | +14.7% | 27,900円 | +14.3% |
茨城県 | 13,500円 | +14.4% | 27,900円 | +14.3% |
徳島県、高知県 | 13,500円 | +14.4% | 31,900円 | +14.3% |
福島県 | 7,400円 | +13.8% | 14,900円 | +14.6% |
宮城県、山梨県、香川県、大分県、宮崎県、沖縄県 | 9,500円 | +13.1% | 18,400円 | +11.5% |
千葉県、東京都、神奈川県、静岡県 | 22,500円 | +11.4% | 36,300円 | +11.3% |
岩手県、秋田県、山形県、栃木県、群馬県、富山県、石川県、福井県、長野県、滋賀県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、鹿児島県 | 6,800円 | +4.6% | 11,400円 | +7.5% |
愛媛県 | 12,000円 | +1.7% | 23,800円 | -2.5% |
大阪府 | 13,200円 | -2.9% | 23,800円 | -2.5% |
北海道、青森県、新潟県、岐阜県、京都府、兵庫県、奈良県 | 8,100円 | -3.6% | 15,300円 | -7.3% |
愛知県、三重県、和歌山県 | 17,100円 | -15.3% | 28,900円 | -11.3% |
イ構造とかロ構造ってなんですか?
建物のつくりのことじゃ。ロ構造は木造じゃよ
イ構造とは耐火建築物、準耐火建築物、省令準耐火建築物等、主に鉄骨・コンクリート造等のことです。
ロ構造とはイ構造以外の建物、主に木造の建物等のことです。
一部に保険料が下がった地域もありますが、大部分の地域は保険料が引き上げられました。
損害区分の改定
損害保険では契約した保険金額を上限として、損害の程度により支払われる保険金が異なります。
従来の地震保険では、損害の程度は「全損」「半損」「一部損」のいずれに該当するかという3区分でした。
2017年1月1日以降は「半損」が「大半損」と「小半損」に分割されて4区分になっています。
半損の区分が細かくなったんですか?
そうじゃよ
従来の半損は、主要構造部でみると損害額が時価の20%以上50%未満で保険金が50%支払われるものでした。
小半損になると、損害額が時価の20%以上40%未満の場合で保険金が30%しか支払われなくなります。
大半損になると損害額が時価の40%以上50%未満の場合で保険金が60%支払われるようになります。
このように半損(50%支払)が、小半損(30%支払)と大半損(60%支払)に細分化されています。
このような改定の背景には、地震リスクの高まりがあるようです。
大半の地域では地震保険料が値上げになり、家計にとっては厳しいですが、地震リスクに対してしっかり保険で守っていくことも大切です。
この機会に家庭の保険を全部見直してみてはいかがでしょうか?
無駄を省いて、必要なところにしっかり補償をつけておきましょう。