高収入だと手取りが減る(税金)
こんにちは。
今回は高収入の人の増税についてです。
弟子
高収入の人?
師匠
まず、高収入の人から増税になっておる
2016年1月からじわじわと高収入の人から増税されています。
高収入の給与所得者(会社員や公務員など)を対象とした増税が始まりました。
給与所得控除の減額
年収1000万円超の会社員や公務員などは給与所得控除が減額され、所得税と住民税の負担が増加し、結果として手取りが減っています。
ちなみにこの1000万円とは「手取り」ではなく「額面(源泉徴収票の支払金額」のことです。
弟子
額面で1000万円超の人?
師匠
けっこういそうじゃな
給与所得控除は段階的に下げられてきました。
- 2013年分から2015年分
給与等の収入金額 | 給与所得控除額 |
6,600,000円超10,000,000円以下 | 収入金額×10%+1,200,000円 |
10,000,000円超15,000,000円以下 | 収入金額×5%+1,700,000円 |
15,000,000円超 | 2,450,000円(上限) |
↓
- 2016年分
給与等の収入金額 | 給与所得控除額 |
6,600,000円超10,000,000円以下 | 収入金額×10%+1,200,000円 |
10,000,000円超15,000,000円以下 | 収入金額×5%+1,700,000円 |
12,000,000円超 | 2,300,000円(上限) |
↓
- 2017年分以降
給与等の収入金額 | 給与所得控除額 |
6,600,000円超10,000,000円以下 | 収入金額×10%+1,200,000円 |
10,000,000円超 | 2,200,000円(上限) |
図でおわかりのように、2016年に控除の上限が適用されるのが1200万円超になり、2017年には1000万円超になりました。
弟子
だんだん控除額が下がってますね
師匠
計算してみるとわかるぞ
例えば、年収1200万円の人の給与所得は、2013年~2015年までは給与所得控除は230万円(1200万×5%+170万)を差し引いた970万円でした。
2016年は給与所得控除は230万円で、給与所得は970万円で同額です。
2017年になると給与所得控除の上限が220万円のため980万円となります。
課税所得が10万円増えることで、その分だけ税金も増えてしまいます。
結果として手取りが減ってしまいます。
高額所得者ほど、余裕があると思って、ついつい家計管理は甘めになりがち。
でもこれからはきちんと家計管理しなければなりませんね。
家計のムダがないか、見直してみましょう。
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