住宅ローンの保険

こんにちは。

今回は住宅ローンの保険についてです。

 

弟子

住宅ローンを借り換えようと思って・・・

住宅ローンの保険ってよくわからないのですが・・・

師匠

団体信用生命保険のことじゃな、健康状態は大丈夫かの?

弟子

はい、年齢のわりには問題ないです。どうしてですか?

師匠

団体信用生命保険に加入できないとローンが組めないぞ

 

住宅ローンを組むとき、金融機関のローンなら「団体信用生命保険」という保険への加入が条件になります。

 

団体信用生命保険の特徴

弟子

団体信用生命保険に入るなら民間保険はいらないですかね?

師匠

団体信用生命保険は金融機関に保険金がいくだけじゃよ

弟子

え?夫のローンの団体生命保険の保険金の受け取りは私じゃないの?

師匠

そうじゃ。それにローンが終われば保険も終了じゃ

団体信用生命保険は、住宅ローンを借りた人が死亡したり、高度障害状態になったりした場合に、住宅ローンの債務がなくなるというものです。

保険金の受取人は本人や家族ではなく金融機関になっています。

保険期間は住宅ローンが終わるまでです。住宅ローンが完済すると保険は終了します。

 

弟子

保険料のお金も予算にいれないといけないですよね?

師匠

保険料は金利に組み込まれているんじゃ

 

団体信用生命保険では、保険料を別途支払う必要はありません。

金融機関に支払う金利分から金融機関が保険料を払っていることになります。

(フラット35は返済額とは別に年1回払いでしたが2017年10月以降申し込みの場合、金利に組み込まれ、年払いしなくてもよくなりました)

 

弟子

やっぱり保険料って年齢が若いほど安いんですか?

師匠

保険料は借入額で決まるんじゃ

 

保険料は年齢や性別による差はなく、住宅ローン残高によって決まります。

団体信用生命保険の保険料負担分は生命保険料控除を受けられません。

 

疾病保障付きローンの注意点

 

団体信用生命保険にはがんや急性心筋梗塞、脳卒中といった病気になったときにも住宅ローンの債務がなくなる「がん保障」や「3大疾病保障」というオプションがあります。

弟子

がんで働けなくなったときローンがなくなれば安心ですね

師匠

うむ、それぞれ保障の要件をよく確認することじゃ

 

選択する際にはそれぞれ保障の要件が異なるので注意しましょう。

がんと診断された時点で保障される場合と、一定の年齢以上でがんと診断され就業不能状態であることが保障の条件になる場合もあります。

急性心筋梗塞や脳卒中の場合は、入院が要件の住宅ローンもあれば、労働できない状態が1年以上継続することが要件の住宅ローンもあります。

弟子

へ~、そうなんですか

師匠

ローンを選ぶときにチェックしてみるといいぞ

3大疾病保障に加えて、さらに5つの重度疾病特約がセットされた「8大疾病保障」が付けられる住宅ローンも多くあります。8大疾病保障も住宅ローンによって保障の要件が異なります。

 

弟子

8大疾病でローンがなくなれば助かります

師匠

ただ、その分金利があがり負担が増えるんじゃ

 

保険料は住宅ローン金利に上乗せすることで付加できるようになっています。

多くは金利に0.3%程度上乗せされるケースですが、借入額や返済期間などによって毎月の負担が違ってきます。

 

弟子

どれくらいですか?

師匠

計算してみようかの

 

例えば2000万円を借りて、金利が1.2%、返済期間35年の場合8大疾病保障を付けることで、金利は1.5%になり、毎月返済額は2896円アップします。

これが保険料分です。

 

借入金額が2500万円の場合は金利が0.3%アップすることで、毎月返済額は3621円アップします。

これが保険料分です。

 

弟子

借入額・金利・返済期間で決まるんですね

師匠

うむ、民間の保険と趣旨が違うからの

 

保障付きローンを検討するときは実際にいくらになるのか計算してみることが大切です。

 

民間保険とのすみわけ

 

弟子

死亡時にローンがなくなるなら民間保険はそんなにいらないですか?

師匠

遺族の生活のうち住居費はかからないからのぅ

 

団体信用生命保険のおかげで遺族が住宅ローンを負担する必要がないわけですから、必要保障額の住居費は下がります。

すでに生命保険に加入している人はさらに住宅ローンの保険が加わると保障が過大になるケースがあります。

 

弟子

じゃあやっぱり民間保険はいらないかな

師匠

う~む、カバーしきれない部分もあるぞ

 

住宅ローンの保険だけではカバーできないものもあります。

たとえば長期に療養が必要になり仕事ができない状態になった場合、ローン返済はなくなったとしても支出の増大や収入減少の補てんも必要になるでしょう。

効率的に保険に加入するためにも住宅ローンを組むときに現在加入している保険の内容を確認しておくといいですね。

 

 

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